早いもので、2019年度も折り返し地点を過ぎたところではありますが、千葉県を中心に大きな被害をもたらした台風15号に続いて、首都圏を直撃した台風19号により、東日本各地で被災された方々に哀悼の意を表し、犠牲者とそのご家族の皆さまに心からお見舞い申し上げます。
そのようななか、世紀の番狂わせ(ジャイアントキリング)とも言われた対南アフリカ戦「ブライトンの奇跡」から4年の歳月を経て、初めてアジアで開催されたラグビーワールドカップ日本大会では、リーチ・マイケル主将ひきいる日本代表が世界の強豪国を次々と撃破。初のベスト8入りを果たし、準々決勝で敗れたはしたものの、「ONE TEAM」のスローガンのもと、大躍進を遂げました。特に、予選リーグ・対スコットランド戦の3連続オフロードパスによる、躍動感あふれる美しいトライは、エディー・ジョーンズ前HC(ヘッドコーチ)時代に培われたフィジカルと組織力を基盤とした、ジェイミー・ジョセフ現HCの指導による戦術転換、すなわち、エディー前HC時代には禁じ手であったオフロードパスをはじめとした新たな攻撃のバリエーション、選手たちの自主性と瞬時の判断力の賜物であり、象徴ではないかと思います。
ひるがえって、我が北大阪YEGに思いを馳せますと、2014年度にはじまった組織活性化プロジェクトや会議アジェンダシステム、今やすっかり秋の風物詩となった枚方オクトーバフェストなど、この5~6年間において構築し育んできた仕組みが~あたかもエディー前HC時代のラグビー日本代表と同様に~我々の活動の基盤となっていることにあらためて気づかされます。
そのうえで、きたる2022年度全国会長研修会招致準備を念頭におきますと、我が組織の基盤構築に中核的にかかわった多くが卒業する「世代交代」のタイミングに入っており、このたびのラグビー日本代表チームの「戦術転換」にも等しい~青年部メンバー一人ひとりの「会員力」ともいうべき、個々の自主性と判断力が求められてくる~大きな潮目の変化、まさに北大阪YEG2.0と言える局面を迎えている、ということを切に感じております。ラグビーの精神~One for all, All for one(一人はみんなのために、みんなは一つの目的=トライのために)~のように、信頼する仲間とともに、「世代交代」と「戦術転換」のバランスをとりながら、今年度後半戦において次世代への希望のパスをつないでまいります。
※今月の画像は、台風19号による大阪府下警報発令のため、大変残念ながら参加中止となった「近畿ブロック大会越前おおの大会」の記念式典と、近畿ブロック出向者ほか前泊組参加者の皆さんとの大懇親会の模様です。
会長 北角 強