会長所信

平成31年度会長 北角 強

北大阪商工会議所青年部
会長 北角 強

Challenge to Change THE 北大阪YEG2.0
~志を胸に未来を拓こう!~

はじめに~新たなる時代に向けての私の決意~
 激動の平成時代に終わりをつげ、新たなる時代へと突入するなか、我が北大阪YEGの設立から現在にいたるまで、さまざまな事業や取り組みをなされ、組織の充実と拡大にご尽力いただきました諸先輩方、そして、長きにわたって友好な関係を継続していただいております各地YEGならびに関係諸団体の皆様方に、まずは心より感謝を申し上げます。
 昨年度は、明治維新から150年、渋沢栄一翁が我が国で最初の商工会議所を創立してから140周年、そして、我が北大阪商工会議所の創立70周年という節目の年でもありました。地域総合経済団体として、地域の経済的発展に貢献してきた北大阪商工会議所、その活動の一翼を担うべく多くの諸先輩方が築いてきた北大阪YEG、我が組織の歴史や伝統の重み、未来へとつないでいく責務の重大さに身の引き締まる思いです。2019年度北大阪YEG第38代会長として、組織の持続的発展に全力を傾注し、北大阪商工会議所およびYEGのみならず、地域行政機関をはじめとした関係諸団体の皆様方からのご期待に、より一層お応えできるよう渾身の努力をいたす決意でございます。
 数のうえで圧倒的多数を占める我々民間中小事業者は、我が地域の伝統・文化的創造の担い手、かつ地域および我が国の経済社会を支える活力の源泉であり、我々の健全なる成長なくして日本経済の持続的な発展はありえません。日本経済を成長へと導く主役は、我々民間中小事業者であります。我が国および地域経済の一翼を支えるYEGメンバーの皆様とともに相互研鑽・切磋琢磨し、進取の気概と行動こそが時代を先駆けるべき我々青年経済人の責務であると信じて、YEG活動をつうじて、時には議論し、時には肩をたたきあい、時には叱咤激励しあいながら、人生行路という遥かなる旅路において、「北大阪YEGに入ってよかった」「YEGの仲間と出合えてよかった」と我が単会を誇りに思ってもらえるような組織にするための挑戦と努力を真摯に果たしてまいります。

  

第2創業期~北大阪YEG2.0へと組織をアップデートしよう~
 現代の私たちを取り巻く社会環境の変化、なかでもAI(人工知能)・IoT技術をはじめとするテクノロジーの劇的な進化は、これまでにない凄まじいスピードと大きさで指数関数的な変化を我々の社会にもたらしており、まさに100年に一度の一大変革期を迎えています。このようななか、我が北大阪YEGにおいても、追いつき追いこせと各地の先進YEGを目標にしてきた時代から、いまや全国的に注目されるようになった会員拡大、ビジョン構築、オクトーバーフェストなどの41 さまざまな事業活動をつうじて、全国屈指の組織として各地YEGから目標とされる単会となりました。これらは歴史的な潮目の変化と言えるものであり、北大阪YEGにとっての新たなステージの到来、第2創業期のスタートであるといっても過言ではなく、この激流のような時代・外部環境の変化のなかで、第2創業期を迎えた我が単会の新たなるかたち、いわば【北大阪YEG2.0】へと組織をアップデート(再定義・進化刷新)していくことが求められていると私は考えます。ふりかえりますと、2017年度、創立35周年の節目においては、戦略的かつ継続的な組織づくりと政策提言活動を新たな活動の主軸として付加した『北大阪YEG宣言』の改定をおこないました。続く2018年度においては、我が単会の今後の羅針盤となりうる中期ビジョンを策定するとともに、北大阪商工会議所創立70周年記念事業において、これを発表いたしました。現代経営学の巨人ピーター・ドラッカーは名著『マネジメント』のなかで「未来を予測することはできないが、予測の基礎となる可能性そのものを企業家は変えることができる。重要なことは、未来において何が起こるかではない。いかなる未来を今日の思考と行動に織り込むか、どこまで先を見るか、それらのことをいかに今日の意思決定に反映させるかである」と述べています。この中期ビジョンは、まさに我が単会の目指すべき未来を、今日の思考と意思決定・行動体系のなかに織り込もうとするものであります。この中期ビジョンという共通理念にもとづき、単年度制に依存しない継続性連動性のある戦略的な組織体制【北大阪YEG2.0】へとアップデートしていきましょう。
 2022~全国会長研修会の招致開催に向けた意識改革と本年度重点方針~北大阪YEG2.0】にふさわしい一大事業として、我々は、2018年9月に開催された近畿ブロックYEG定期総会にて、大阪府青連・近畿ブロックYEGの代表として、2022年度に開催予定である日本YEG主催第40回全国会長研修会の主管単会に承認されました。この全国会長研修会は、全国のYEGにおいて指導的役割を担う会長、次年度会長予定者、次世代を担う熱意ある会員、および担当事務局を対象に、地域経済を担うリーダーとしての資質の向上と意識の高揚を図るとともに、次年度単会事業に反映するべく各地YEGの直面する課題などについて意見交換をおこない、YEG組織の活性化と一層の充実に資することを目的として開催され、全国大会・ブロック大会とならび日本YEG三大事業に位置づけられるビッグイベントであります。この第40回全国会長研修会は、くしくも我が単会における創立40周年の記念すべき年に開催されるものであり、その招致準備および開催実行に向けた道程は、我々にとって決して平坦なものではありません。組織一丸となって結束を固め、多くの課題や困難をともに乗り越えていくための意識改革が大前提となります。この意識改革をトリガー(起点・引金)として、2019年度は本格的な招致準備開始ならびに組織内機能の各種アップデートの一年と認識し、開催に向けた事業計画や各種分科会の企画立案・実行組織の構築、各地YEG・関係諸団体との積極的な渉外連携・ビジネス交流の推進、さらなる会員拡大と次世代人財の育成・発掘、より能動的かつ組織内外に向けての情報発信と共有体制の構築、今後に向けての各種諸規程・組織内ルールの見直し、これらを本年度【北大阪YEG2.0】の重点方針と位置づけております。全国会長研修会招致準備の実質的起点となる
この一年の各種事業を、組織一丸となって構築していきましょう。

  

成長戦略~ さらなる高みを目82 指した戦略的継続的組織づくりと提言活動~
 つづいて、我が組織をさらなる高みへと成長させていくための戦略について述べます。具体的には、組織内機能における4つの質の向上を目指すものであり、一つ目は、会員拡大を起点とした人財育成・オリエンテーションという【思考の質の向上】、二つ目は、親睦をつうじてメンバー間のつながりを深めていく【関係の質の向上】、三つ目は、北大阪商工会議所組織活性化プロジェクト・ビジネス交流ほかYEG各種事業への積極的参加をつうじた【行動の質の向上】、最後に、自企業や地域の課題認識を民意として集約し、対外に発信する提言・渉外ならびに全国会長研修会招致活動という【成果の質の向上】により構成され、これらのらせん的成長発展を次のさらなる会員拡大へと好循環させていくという考え方です。いわば、サッカーのフォーメーションになぞらえた、対外活動を司る攻撃型のフォワード機能(全国会長研修会準備・提言・渉外)、中盤のパス回しやゲームコントロールを司るボランチ機能(組織活性・ビジネス交流、会員拡大親睦・人財育成研修)、組織の守備を固めるディフェンス機能(総務・事務局)をイメージしています。これらの組織内機能連携の考え方にもとづき、組織構造の観点からは、単年度制および縦割り型組織の短所の補正、定性的な観点からは、機能連携のための組織内各役職の役割の明確化と、組織内の規律やルールに関する認識の統一、これこそが【北大阪YEG2.0】として、これからの我が単会に求められる意思疎通・情報共有体制構築の第一歩であると考え、そのために必要な各種施策を実施し、最適かつ強固な組織を構築してまいります。
 くわえて、デジタルイノベーションの衝撃が押し寄せる現代、今まさにすべての産業秩序と領域を定義し直す(アップデートする)戦いの火蓋が既に切って落とされています。デジタル化によってすべてがつながり、すべての産業が再定義され、新たに融合する時代。世界に出遅れながらも、社会問題先進国である我が国だからこそ気づき、生みだせる新たな価値や仕組みがあるのではないかと私は考えます。このような外部環境の一大変革期において、商工会議所に求められる本質的役割は、地域の諸問題を解決するため、地域経済社会の代弁者として意見を述べ、民間の力を結集した政策提言・要望活動を積極的に展開し、その実現を図ることであります。これらをふまえて、昨年度から骨格づくりに着手した政策提言・要望活動を、本年度はさらに一段と推し進め、全国屈指の単会・YEGのトップリーダーとして、北大阪YEGのポテンシャルを大いに発揮・流布するべく、北大阪商工会議所や地元自治体のみならず、政府・関係当局とのネットワーク構築ならびに先端イノベーション技術の導入をも視野に入れた、地域資源発掘および地域経済活性のための提言要望・リサーチ・勉強会活動を全国に先駆けて牽引してまいります。

  

終わりに~未来は一人ではつくれない。「志」を同じくする仲間とつくるものである~
 『成功は、99パーセントの失敗に与えられた1パーセントである』これは本田宗一郎翁の言葉です。人生100年時代の超高齢化社会到来が現実味を帯びるなか、激変するビジネス環境においては、チャレンジしての失敗を恐れるよりも、何もしないことこそを恐れるべきであり、失敗や困難こそが人間を成長させる原動力であると私は信じています。そして、未来は決して一人ではつくることはできず、志を同じくする仲間とつくりあげていくものであります。YEG活動での挑戦をつうじて、時には自分の力の至らなさを自覚し、時には知恵や力を貸してくれる大切な仲121 間達の存在を知るのも、これからの人生において非常に貴重な経験となるでしょう。今までできなかったことへの挑戦を、北大阪YEGが全国のYEGに先駆けて、メンバーの皆様とともに実現できたならば、2019年度のみならず、未来に向けて次につないでいける確固たる何かを残せるのではないでしょうか。
 最後になりますが、私が尊敬する著述家・田坂広志さんの「未来を拓く君たちへ」という一遍の詩をご紹介し、2019年度会長所信を締めくくります。

  

「未来を拓く君たちへ」
人間成長という山道を登り続けてほしい。
その道は、かならず、素晴らしい山の頂に続いている。
与えられた人生において、己のためだけでなく、
多くの人々のために、そして世の中のために、
大切な何かを成し遂げようとの決意、その「志」を抱いて生きてほしい。
「志」とは、己一代では成し遂げ得ぬほどの素晴らしき何かを、
次の世代へと託していく祈りであり、覚悟である。
その「志」を胸に抱いたとき、君は、かならずや、山の頂に辿り着くだろう。
(田坂 広志 著述家)

  

 2019年度スローガン「Challenge to Change THE 北大阪YEG2.0~志を胸に未来を拓こう!~」を私の「志」として胸に抱き、我が単会の有形無形の良き伝統や精神~北大阪イズム(北大阪らしさ)~を次の世代へとしっかりとバトンタッチしながら、第2創業期【北大阪YEG2.0】の起点となるこの一年を、この人間成長という山道を、ともに歩んでいきましょう!我々の足音を聞いている、我々の歩みを待ち望んでいる、誰かのために。