2017年度 会長 西森 治貴

北大阪商工会議所青年部
会長 西森 治貴

人と人との出会いを大切に、愉しく行動しよう
~内的インセンティブを高めて~

はじめに

 1982年、地域社会の健全な発展を図る北大阪商工会議所活動の一翼を担い、志高き青年経済人により北大阪商工会議所青年部は設立され、大きな節目となる創立35周年という記念すべき年を迎えることができました。北大阪YEGの歴史を築いてこられた諸先輩方に敬意を表すると共に、現在我々が活動できる礎を築いて頂いたことに心より感謝を申し上げます。設立から現在に至るまで地域経済の発展を願い、地域社会の多くの方々とともに、この目まぐるしく変わりゆく時代に即した様々な活動を続けてこられた先人の軌跡を胸に刻み、誇りと伝統を継承し、未来へ新たなる一歩を踏みだしていきます。また、近年の日本は、2020年の東京オリンピックパラリンピックにむけて活気を見せてはおりますが、私達の生活において好景気と実感出来るのはまだ先のように思われます。熊本地震や東日本大震災をはじめとする近年類を見ない自然災害は、私達の暮らしを脅かしている状況にあります。そして少子化が進み世界でも突出した水準にある高齢化社会となり、社会を支える担い手となる若者は減少しています。こんな困難な時代だからこそ、人と人との絆を大切にし、同じ志を持った青年経済人が切磋琢磨することで、更なる魅力的な北大阪YEGへと進化してゆくものと私は確信しております。信頼できるかけがえのない仲間とともに、好奇心や関心を持ち、活気あふれる北大阪YEGを目指し、出会いを大切に愉しく成長・自立し、目的を持って活動してまいります。

青年経済人としての資質向上

 商工会議所青年部の目的は、「地域社会の健全な発展を図る商工会議所活動の一翼を担い、次代への先導者としての責任を自覚し、地域の経済的発展の支えとなり、新しい文化的創造をもって、豊かで住みよい郷土づくりに貢献する。」この綱領にもある通りです。
 自己成長と自企業の発展なしに、北大阪YEGの魅力はあるのでしょうか。北大阪YEGは、ボランティア団体ではありません。自己成長と自企業を発展させ、地域社会に貢献する一役を担う必要があります。北大阪YEGに入会し、また活動をし、求めているものはメンバーそれぞれが、異なっているかもしれません。また、異なっていても間違いではないと考えます。しかし、商工会議所青年部の綱領を改めて考え、自己成長と自企業の発展を目的として活動する事が大事なのではないでしょうか。青年経済人の使命として次代を担うリーダーになるべく、その修練を重ねなければならないと考えます。 今までも、各種事業の遂行によって経験やスキルを得ることにより、リーダーとしての資質を間接的に学んできたとは思いますが、本当に私達はリーダーとしての資質を現時点で持ち合わせているのでしょうか。目まぐるしく変化するこの激しい時代と、厳しい社会情勢において、物事の本質を見極める力を養い、正しい決断が出来るリーダー育成が必要だと考えます。1年は365日であり、1日は24時間しか与えられていません。その時間の使い方は千差万別だと思いますが、その限られた時間の使い方で人の成長や生き方は変わってくるのです。何事においても、満足してしまえば成長は止まり、諦めてしまえば成長はなく、私は常にその気持ちを持ち日々の時間を過ごしています。挑戦してみて出来ないことを出来なかったからやめるのか、出来なかったから出来るまで挑戦し続けるのかでは人の成長は大きく変わります。逆に出来たことに対して、出来たから、そこで満足してしまうのか、もっとこうすれば良かったと振り返り改善し、挑戦するのかでは大きく成長は変わります。私たちは、『この地域を担っていく人財になるべく』学べる機会を北大阪YEGで得ています。出来て当然の事でも驕ったり慢心したりするのではなく、常に更なる高みを目指し挑戦者として臨む姿勢が成長に繋がっていくのです。そして、それがリーダーとしてあるべき姿だと考えます。

活力ある地域の創造

 社会貢献団体は数多くあり多種多様な目的を持ち活動をおこなっていますが、北大阪YEGは事業や例会を運営するだけではなく携わるすべての人に対し、意識変革、資質向上を促す団体に成長しなければなりません。そのためには、行政や他団体からの理解や賛同が引き出せる魅力溢れる事業を企画運営することで、私たちの活動を今まで以上に広く周知し、仲間を増やしていく必要があります。事業とは「愉しくも学べる、魅力あるもの」が理想だと考えます。そして、そのような事業は、活気と魅力溢れる組織こそが生み出すことの出来るものです。会員数が300名を擁する組織に成長し、いつの時代も新たなことをおこなうのは青年が中心であることは間違いありません。北大阪YEG全メンバーが、このスケールメリットを存分に利用し、各地域、各企業が抱えている要望、要求を300名の声として、各機関に訴える事の出来る組織へと成長しなければなりません。この組織という力を最大限に発揮するためには、会員の繋がりを大切にしていく必要があり、繋がりを今以上に強固なものとし、組織として行動することが、魅力ある地域の創造につながると確信いたします。また、相次ぐ大手企業の不祥事に見られるように、社会全体で信じられない事が起きており、この倫理観が欠如した行動は、何が原因なのかと考えた時、置かれている自分の立場を考えず、自分自身に誇りを持てていないことと考えました。自身に誇りを持ち、家族、友人等に胸を張って言える活動や行動、また、カッコよく生きることが、自己成長と自身の企業を発展させ、地域社会の貢献に繋がっていくと考えます。

時代の進化に対応できる自立した組織基盤の整備

 魅力のある組織には人が集まります。魅力のある組織だからこそ北大阪YEGには多くの人が集まってきました。ここ数年の会員拡大により、入会年数の浅い会員が数多く在籍しています。組織の会員が増えることは良いことではありますが、その反面、会員の繋がりが薄れていくのではないかと危惧します。アンテナを高く張り、情報収集・情報発信を積極的におこなうことにより、会員が迷わず歩みを進めることができます。また、北大阪YEGは、全国屈指の会員数を誇るYEGとなり、会員の増加に伴い、活動に幅が増し、組織の要である事務局の重要性はますます高まっています。事業、例会をしっかりと把握・検証し、組織運営の中枢となる入念な準備をおこなうことが必要です。各委員会同士が組織内で連携出来る体制がしっかりと構築出来ていなければ、事業や例会を円滑におこなえません。組織を先導する行動力があってこそ、事業や例会の成功のために全メンバーが意思結集出来るようになります。連携力溢れる組織運営は当該事業成功の条件と言えるでしょう。各委員会の事業が円滑に遂行されるように、そして成果が十二分に上がるように全メンバーに適正な情報提供をおこない、連絡調整を図り、積極的な参加に繋がるよう、事業、例会を成功に導くべく、連携力溢れる自立した組織基盤の整備をおこないます。

終わりに

 北大阪商工会議所青年部は35周年を迎え、次の周年に向けて新たな一歩を歩み出します。あらためて組織を、そして地域を見つめ直し、未来を見据え行動していくためには、すべてのことを知るところから始まります。知り、学び、経験し、私たちはアイデンティティを創りあげていきます。このアイデンティティの探求こそが誇りにつながっていきます。それは人も組織もまちも同じです。誇りを持った人が増えれば増えるほど、組織もまちも輝いていきます。気概溢れる人財による魅力ある北大阪YEGの確立を目指し、目先の夢だけではなく、10年、20年先を見据え、北大阪YEGとしての発想や視点で夢を追及し活性ある地域へとつなげていきましょう。平成29年度はメンバー自身が「参加することが愉しく、わくわくする」と感じる組織運営を目指し、私たち自身が身近な人に「活動が愉しい」と伝えられることが、志を同じくする仲間を増やす第一歩なのです。そして、先輩より受けた恩は受けた人に返すのではなく、次の世代に送るものだと捉え、私達がこれまで受けた恩を次代の青年へ送れるよう、北大阪YEG活動を大きく発信し、個々の自己成長を促し、明るい未来へと邁進し、北大阪YEG会員であることに誇りを持ち、志高く、混迷な時代を明るい未来へと切り開く一年間にしていきます。